飲食店買収の流れ
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Step 1事前準備
飲食店を買う場合、まずは事前準備が必要です。
飲食店のM&Aを検討した時、一番重要な点は、「なぜ飲食店を買いたいのか」です。
「ただ飲食店を買いたい」「飲食店を持ちたい」などという理由ではなく、一つのビジネスであることを念頭に入れておかなければいけません。
最低限このような目的を明確にしなければ、飲食店M&Aは成功できません。また、他業種のでもそうですが、飲食店のM&Aでもアドバイザーの選定は重要な部分です。
M&Aアドバイザーを選ぶ一番重要なポイントは、そのアドバイザーの実績です。 -
Step 2売り手とのマッチング
M&Aアドバイザーの選定が終われば、飲食店の売り手とのマッチングに入ります。
M&Aアドバイザーとの相談の中で、どのような飲食店を買いたいか決まれば、売却希望のある飲食店の中で買収先候補を決めていきます。
売り手側と、売却価格、従業員の処遇、他の条件などを互いに交渉します。
条件交渉がまとまれば、基本合意書の締結に移り、双方が合意した条件や交渉期間などを記載した契約書を作成します。 -
Step 3売買成立
条件交渉や、売り手側における飲食店のリスク調査や債務など買収監査の結果、問題なくこの飲食店を買いたいのであれば、売買を成立させる為のプロセスに入ります。
売り手と売買条件の折り合いがついたら、この店舗資産譲渡契約の締結を行います。
そして、全ての契約関係が合意された後、引渡しに移ります。
飲食店買収のメリット
ノウハウを獲得できる
飲食店を買いたいと考えていても、ノウハウや知識がないから始められないと思われている方もいるでしょう。
その場合、M&Aで飲食店を買収してしまえば、売り手の飲食店のノウハウを獲得することができます。
これにより、ノウハウを身に着ける時間や金額が削減できるため、飲食店を初めて始めたいと考えている方に、M&Aはメリットであることがわかります。
従業員を獲得できる
飲食店経営で一番の大事なことは人材の確保です。
飲食店のM&Aでは、居抜き物件を買収するだけでは得られない「従業員の獲得」も同時にすることができます。
人材の育成や確保はかなりの時間と費用が掛かるので、この点は飲食店を始めたい経営者にとっては大きなメリットであります。
営業権を獲得できる
飲食店を経営するためには、民間資格や所轄機関への届出や申請が必要になります。
しかし、会社ごと買収してしまえば、その必要はなくて済みますし、スムーズに開業が可能になります。
飲食店買収のデメリット
飲食店M&Aは、開業や出店にかかる費用の削減や従業員の確保など、大きな問題を解決できるメリットがある替わりに、デメリットも有ります。
それは、ノウハウを獲得できる代わりに、コンセプトを自身で変えることが難しい点です。
このデメリットは今までのコンセプトで行なっていた、従業員が店をまかなっているために起こってしまうことですが、新規出店や従業員の追加・変更で回避することができます。
その為、自分が思い描いているコンセプトにしたい場合は、M&Aの完了後に経営が落ち着いた段階でまとめて行く事が良いと考えています
飲食店売却のメリット
撤退金額を削減できる
店舗数が多い飲食店本部では、撤退をする場合、居抜きで物件を渡すか、スケルトンにしなければいけない物件もあり、このスケルトン渡しの場合にはかなりの費用がかかってしまいます。
譲渡利益が獲得できる
上記の費用を抑えられ、譲渡利益も入るので、飲食店を売却する側はM&A後にまた違う事業を起こす事もできます。